2日目の7月1日、台風の影響が及ぶ前に島外参加者が無事に離島できるようご配慮いただき、帰りのフェリーが一便早くなり、予定していた辰ノ島へ渡っての活動を断念。同じ壱岐市勝本町の天ヶ原海水浴場で海岸清掃を行うことになりました。
前回の記事
前回に引き続き、水﨑が第8回ボランツーリズム in 壱岐 の記事を書かせていただいています。
活動場所へ着いて真っ先に目に入って来たのは、海岸を埋め尽くすように溢れる大量の海岸漂着ゴミ。
「これでも少ない方」とおっしゃっていたのが、驚愕でした。
参加者は、二手に分かれて清掃活動を行いました。
プラスチック製の物が多く、日本語や中国語、韓国語が記された物もありました。
また、小さく砕けた発泡スチロールも目立ちました。
マイクロプラスチック
プラスチックは分割されず、壊れて段々と細かい断片となり、マイクロプラスチックとなる場合があります。
マイクロプラスチックはプランクトンからも検出されており、海洋生物全体へ影響が広がっています。
さらに、有害物質が付いていることも考えられ、海洋生物以外、人体への影響が危惧されています。
清掃作業を終えて
短時間の作業となり、完全に海岸漂着ゴミを拾い切ることはできませんでしたが、見違える程綺麗な海岸となりました。
この美しい景色を守りたい、後世に受け継ぎたいと、懸命に活動されている方々の原動力は、ここにあるのだと感じました。
今回は、簡単に拾うことのできる海岸漂着ゴミを拾っていきましたが、テトラポットのすき間にも多くのゴミが溜まり、細かくなっている現状も目の当たりにしました。
海洋漂着ゴミ問題を解決していくには、ゴミの回収活動のみならず、発生源への対策が必要であると思います。
ゴミ問題は全て人間活動に原因があります。
身近なゴミ問題が発展していき、国際的な協力が必要な問題となっています。
私たちは、海から多くの恵みを受けています。
しかし、その海を汚染し続けている側面があるのです。
誰もが、この問題について考え、対策を行動に移していかなくてはなりません。
一人ひとりができることから取組んでいくことが、問題解決の第一歩となるのではないかと思います。
私は今回「拾う」ことで、これらのことを感じ、絶対にゴミを不適切に「捨てない」と誓いました。
「拾う人は捨てない」
壱岐島おこし応援隊「チーム防人」代表 中山 忠治さんの言葉です。
自分が出したゴミは、自分で適切に処理をする。
ゴミが落ちていれば拾う。
個人でもできることは、数多くあります。
この一人ひとりの活動の和が広まっていくことが必要だと強く感じました。
人間が原因の問題は、人間の力で解決できるはずです。
今回、多くの方々のご協力のもと、活動に参加することができました。
韓国や島内外の学生・NPO・一般社団法人・行政などと立場も様々な人が集い、同じ問題に取り組む機会は私にとって初めてであり、貴重な経験となりました。
離島の際には、色とりどりの紙テープでフェリーと岸壁をつなぎ、島の方々が船が見えなくなるまで見送ってくださりました。
壱岐島に着いてから離島まで、私たちを気遣い、心のこもったおもてなしをしてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。
また、壱岐に伺いたいと思います。
そして、壱岐の美しい自然をさらに知りたいです。
ありがとうございました。