6月30日・7月1日の二日間、第8回ボランツーリズム in 壱岐に参加しました。
今回は助っ人として、佐賀大学のエコアクション学生委員会EArth代表 兼 佐賀環境フォーラム学生スタッフの水﨑 菜月が記事を書かせていただきます。
1日目、島外参加者は博多港に集まり、壱岐島にフェリーで渡りました。
郷ノ浦港では雨の中、壱岐島おこし応援隊「チーム防人」の方々が温かく迎え入れてくださいました。
まず、ワークショップ会場の壱岐市立一支国博物館にバスで向かいました。
到着後、開会まで少し時間があったため、国指定特別史跡である原の辻遺跡も展示に取り入れた館内を見学。
映像やジオラマなどを使い工夫された展示で楽しく、壱岐の歴史を体系的に学ぶことができました。
ワークショップでは、始めに九州大学大学院 准教授の清野 聡子先生による基調講演が行われました。
- 島の海岸は自然度が高く貴重な場であり、海岸漂着ゴミがなくなると美しい観光地となる
- 海岸漂着ゴミの問題が深刻化する
→生態系が衰退する
→地域社会までも衰退してしまう
という負のスパイラルが起きる
などをお話ししていただき、海岸漂着ゴミと地域の関係性について学びました。
その後、チーム防人の中山さん、壱岐市環境衛生課の松本係長から、壱岐島の海岸漂着物の現状と対策について説明がありました。
- 海岸漂着ゴミのほとんどがプラスチック
- 拾っても、雨や風・潮の流れの影響で、すぐにまた漂着し、元の状況に戻ってしまう
- 漂着ゴミは、漁業被害・生態系破壊・経済損失・健康被害・地球温暖化の増進など多くの問題を引き起こす
- 壱岐島で回収された大量の海岸漂着ゴミは、島内で処理できないため、島外に運び、処理しており、コストが大きい
などを知りました。
そして、壱岐島内外で海岸漂着ゴミに関わる活動をされている団体の事例発表、韓国、福岡、佐賀、長崎から参加している大学生の紹介がありました。
事例発表では、様々な角度から海岸漂着ゴミの問題に取り組まれていることが紹介され、ゴミを拾うだけでなく、環境教育などの啓発活動やゴミの分析などにも取り組まれていることが印象的でした。
活動事例発表
参加者・学校紹介
クロストークでは、参加者がグループになり感じたことや疑問点を共有。
その後、行政や企業との協働、無関心層への働きかけ方などについて意見が交わされました。
ワークショップを終え、宿泊先の壱岐出会いの村でBBQ交流会です。
壱岐牛やサザエ、鯛、イカなど、壱岐の食材をふんだんに使った美味しいBBQを準備していただきました。
今回出会った、多方面分野で活動されている参加者と話が弾み、交流を深めることもできました。