4月1日、西与賀公民館で「若者広場交流会」を開催し、3つの学生団体と地域住民さんをおつなぎしました。
2年前の2015年からスタートした「若者広場」という試みとって、とても大きな一歩であることを実感しています。
若者広場交流会
2年度にわたり「西与賀キッズクラブ」を公民館と一対一で実施してきた佐賀大学スーパーネットと、子どもたちに関わる2つの学生団体から活動紹介を行い、西与賀の子どもたちの健全育成に携われる地域の役員さんたち聞いていただきました。
その後、一緒にお昼ご飯を食べながら交流しました。
- あいさつ
- 自己紹介・アイスブレイク
- 活動報告
- 「いだだきます」
- 地域の方から
- 「ごちそうさま」
「若者広場」はじまり
西与賀公民館の木原館長こだわりのネーミングでもある「若者広場」は、西与賀校区すぐそばにある佐賀大学とつながって、若者らの活動に公民館が活用されないかと、木原館長が3年前からアイディアを温めていました。
2014年から2015年の年末年始、木原館長から相談を受けた私は、キッズマートのようなキャリア教育の実績があるNPO法人 佐賀大学スーパーネットで、当時、学生代表の溝内さんを紹介。
ちょうどその頃、スーパーネットでもキャリア事業部(キッズマートを行う部署)が新事業を公民館で始めようしているところでした。
木原館長の話をうけたスーパーネットは、2015年5月10日、西与賀公民館と連携して子どもたちと西与賀ピクニックを行いました。
以後、「西与賀キッズクラブ」は、子どもたちに定着。
大学生にも西与賀地域に関わってもらおうという「若者広場」のねらいは、子どもを起点にした一つの試みで果たされることになります。
西与賀キッズクラブ
2016年度の「西与賀キッズクラブ」は、佐賀市市民活動応援制度「チカラット」による市民投票を経て活動支援金を獲得し、対象校区と回数を7回に増やしました。
資金があることで内容はたいへん充実。
バスを使って三瀬地区へいって農業体験、嘉瀬校区のかかしまつりとタイアップしたかかしづくり体験、チラシ寿司づくりなどのクッキングにも取り組みました。
交流会の活動報告では、スーパーネットが取り組んできた成果が発表されました。
子どもたちの反応
楽しみにしている子どもたちは多く。
3月5日、私が2016年度最後の西与賀キッズクラブに訪れた際、終わって帰る子どもたちは、次はいつあえるの?と口ぐちに。
お姉さんたちは、次年度のことを断言できず、私自身、とても切なくなりました。
地域住民の思い
地域の住民さんたちは、若者にたいへん多くのことを語りかけてくれました。
昔は子どもたちが多く自然と体験できていたことが、少子化や便利さにともなって大人たちが伝えたりしかけなければ、体験ができなくなってしまったこと。
まちづくり協議会として地域の子どもたちになにかをしようにも、企画を柔軟に発想し、実働できる若い世代の参加が乏しいこと。
「西与賀キッズクラブ」として、大学生が子どもとふれあい体験をさせてあげたことは、子どもたちに記憶に必ず残っているということ。
中でも、青少年健全育成協議会の大渡さんは、「大学生さんがここまで取り組んでいるとは思わなかった。地域の住民も知って、一緒になって支えていかなければいけない」とのこと。
団らんを通して
佐賀大学スーパーネットが主導した取り組みとしては、次を担うメンバーの不足から一区切りとなります。
しかし、他の学生団体同士や地域の住民さんが助け合えば、子どもたちが楽しみにする「西与賀キッズクラブ」は継承しうるものです。
お互いを知るところからはじまる協働。
地域の実情が飛び交う中、大渡さんが「これは私たちにとっても地域のお悩み相談会」と言い放ち、確かに!と笑いが出て和やかになりました。
私は、建前ではなく、お互いが向き合って率直な言葉で語らっている様子を見て胸が熱くなり、こうして記事を書いて振り返りながらも、かけがえのない団らんの場であったと実感して胸が熱くなっています。
「ごちそうさまでした」