佐賀大学で1月20日(土)、17年間続く佐賀環境フォーラム「平成29年度ワークショップ研究成果発表会・終講式」が行われ、私は、履修した学生さんらとともに参加し、市民の修了者の代表として修了証書を受け取りました。
フォーラムとの出会い
私が佐賀大学生だった2008年9月、その年4月のバイク事故により10ヵ月におよんだ入院生活中に発覚した履修ミスが発端でした。
分野登録の思い違いが分かり、新たに4つの講義を選んで単位取得しなおさなければいけない状況に陥ってしまいました。
しかし、慌てて登録分野の講義を探しても4つ目がなかなか見つかりません。
途方に暮れ、すがる思いで目にした掲示板には、どの分野にも置き換わるという虹色のような後期集中講義「身近な自然-調べよう・深めよう・考えよう-」、これが後に転機となった「佐賀環境フォーラム」そのものであり、当時の講義名だったのです。
踏み出してみよう
平日夜、心して足を運んだ第一回目の説明会、大学生と社会人とが入り混じった教室であること、中間報告と最終報告会しかこの後に集まらないということに、講義なのかと面をくらいながらも、佐賀環境フォーラムとして説明を受けたワークショップ・グループの中からフィールドワーク中心で調査器具を使って水質浄化を試みていた「ワークショップ水環境」を選び、活動に参加しました。
当時の私にとって、病院と剣道部OB以外に接点がなかった、社会人の人たちと立場を超えて一緒に活動を行い、何かを見出そうとすることはとても新鮮でした。
さらに、松葉杖姿でプレゼンデビューをさせていただいた中間報告会も、今でも鮮明に記憶に残っています。
ハマってみよう
それから、地域にフィールドをもって活動することにはまり、佐賀環境フォーラムの単位が必要なくなった後も、前期の座学から講義を受講し続けました。
そうこうするうちに大学の放置自転車という環境課題を知ることになり、2009年9月に共感した仲間たちと一緒に活動を立ち上げることになったのが、「チャリさがさいせい」でもあります。
2008→2018
今年の9月でちょうど10年。
バイク事故からもちょうど10周年の節目。
入院生活も単位取得ミスも、元はと言えば、私自身が招いたアクシデントです。
ですが、今があるのは、この頃の好奇心と出会いがあったためであり、今となっては人生の糧となっております。