酒なくして酢はつくれないと言われるほど、醸造過程がほぼ同じです。
企業の協働意識調査として12月8日、天保2年(1832年)創業の醸造酢メーカー右近酢(サガ・ビネガー)さんへお伺いしました。
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地域とのかかわりの面では、子どもたちへの職業体験や地域の特産品をつかった酢の試作品づくりについてお聞かせいただきました。
お話の後には、酢の製造現場に入られていただき、製造過程を見学させていただきました。
発酵のさせ方はお酒造りと似ていて、お酒から酢へと段階を踏んで発酵させていくもの。
特にここでは、創業時と変わらぬ「静置発酵法」にこだわっていて、90日間という長い時間をかけながら倉庫内の木材に住んでいる菌を活かして発酵させている。
例えば、お酒を倉庫内に置いていれば、数日で酢になっているそうです。
お話を伺った右近さんは、「生き物を扱っているので365日がお仕事なんですよ」と丁寧に説明してくださりました。
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佐賀青年会議所(JC)のメンバーである右近さんとは、JCさんらと市民活動、学生とがつながった今年の6月よりお世話になっていて、11月のまちづくりプランニングコンテストでひとり親家庭の支援のための企画づくりでご一緒しました。
今回はJCの右近さんとしてでなく、本業の右近さんとしてお話をお聞かせくださり、普段の仕事人のこだわりに感心させられました。
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初代の伊左エ門の「伊」をとっているとのこと