佐賀大学スーパーネット「キャップ外し」

佐賀大学で老舗NPO法人であるNPO法人佐賀大学スーパーネット
ふれあい農業事業(三瀬村を拠点)やキャリア教育事業など、活動は多岐にわたりますが、中でも大きな事業「PBR(ペットボトルリサイクル)事業」を見学しました。

IMG_8989PBR事業部の溝内 菜央さん(2年生)

 

学生数にして7,000名を越える佐賀大学、教職員も含めると10,000名以上。
会社と同じように事業所としてみれば、佐賀県内では最も大きい規模です。

さらに、学生、教職員が日常的に飲むペットボトル飲料の本数は、膨大なものです。
近年、日常生活でペットボトルリサイクルは定着しつつはありますが、大学内では未だにキャップが残ったままなものも多くあります。
材質が異なるペットボトルとキャップをリサイクルする際、コストがかさむ他、運搬するためペットボトルをブロック状に圧縮しようにも、膨らんだペットボトルが邪魔して噛み合わないこともあるそうです。

NPO法人佐賀大学スーパーネットPBR事業部は、佐賀大学生協から受託を受け、学内のペットボトルの「キャップ外し」を行っています。
この日、メンバーが5人活動していて、45分間に11袋ものペットボトルのキャップを外し終えていました。

IMG_9042キャップが外されたペットボトルの山

 

日が経って傷んでしまった飲み残しの処理はたいへん。
その上、大学内のものではないペットボトル持ち込みや、化粧品のスプレー缶、シャンプーのボトルなど入っているはずもないものまで見受けられました。

IMG_9026こんな物まであるんです、と成冨 綾恵さん

 

そもそも、これらのペットボトルは飲んだ方が分別してもらえればしなくてもよい作業。
NPO法人佐賀大学スーパーネットでは、啓発にも取り組んでおり、学内各所にキャップ回収ケースも設置して分別を呼びかけています。

自動販売機の裏側で、このような作業をする学生がいることを、何気に大学生活を送っていた頃の私は知りませんでした。

学生に意識させるためにもひと目につく所でしたらどうだろうか、と私からの提案。
子どもたちとのキャップ外し大会やキャップアートなどを実施しているそうで、楽しんでもらえる企画でみんなが少しでも考えるキッカケになれば、と黒田くんは言います。
人から嫌煙されるような作業でも、メンバー自身が楽しみながら、人も巻き込もうとする心意気にはあっぱれです^^

IMG_9005活動を見守る大先輩の黒田くん(修士1年)
後輩からいじりに寛容

 

1年生から院生まで、分け隔てなく活動していた様子が印象的でした。

IMG_9081この日活動していた5名の若もの