佐賀大学 Fair Trade団体 Sharearth

『Sharearth(シェアアース)』
2014年の4月に立ち上がったFair Tradeを推進する佐賀大学生による団体。

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Sharearth代表の大籠 淳士くん

この代表を務めるのが、佐賀大学2年生でチャリさがさいせいの後輩でもある大籠くん。
今年の3月、Fair Tradeを推進する活動を始めたいと彼から話がありました。それ以降、私が把握している範囲で国際貢献やFair Trade(フェアトレード)で活動されている先人の方やコーディネーターのような方をつなぎました。

そもそも彼がこの活動を始めた動機は、佐賀大学の国際文化課程に所属しながら国際貢献を何もできていないと実感から、できることはないかと考えたどり着いたのがFair Tradeでした。さらに、学部再編で国際文化課程が数年後には消滅してしまう事実を知り、彼の心に火がついたようです。

仲間にも恵まれ、この半年でしっかりとした組織に成長しています。
彼らSharearthは次のような理念を打ち立てています。

途上国の経済的自立・教育問題と貧困問題の解消を達成すべく、
我々は3つのミッションを掲げます。

・佐賀大学を Fair Trade Universityへ
・フェアトレードで地域活性化
・Sharearth独自の流通システムの確立

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副代表の高橋 大地くん

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メンバーの大石 彩乃さん

10月18日(土)、
Sharearthが佐賀県国際交流プラザで開催した「見て・触れて・感じる フェアトレードワークショップ」に参加。

第1回目のイベントに参加できなかった分、この2回目は必ず参加すると決めておりました。

まず初めにFair Tradeとは何か、Sharearthの副代表で参謀格の高橋くんが説明。その後、実際にFairではないTradeを感じるべく、「貿易ゲーム」というワークショップを体験しました。

「貿易ゲーム」とは、国家間のしのぎの削り合いを疑似体験できるシミュレーション・ゲーム。いくつかのペアに分かれて、そのペアを国と見立て、限られた資源(=A4サイズの紙)や道具(=ハサミ/定規/鉛筆/分度器/・・・)を駆使して、製品(=三角形や円などで決められた寸法に切り取った紙)をつくり、それを国際銀行(=親・バンカー)に買い取ってもらって稼いた金額を国同士で競います。
資源の量や道具は全て揃っているわけでもなく、お金が初めからある国もあったりまちまちです。
また、製品はなんでも買い取られるわけではなく、一定水準以上の寸法などの精度を求められます。
おまけに買い取り金額が途中で変わったり、資源やアイテムが途中でランダムに追加されるルール変更もあります。

自分が始めた国はA4紙が5枚と1,000円札2枚、鉛筆しかありませんので、最初はたいへん苦戦させられました。
隣国を訪ねて1,000円札の長さを図らせてもらい、目印をつけ、持って帰ってA4紙に印をつけながら折り紙のようにして型を付けて、また別の隣国と同盟を組みハサミを借りて製品を量産し…

・・・

結果的には2番になることができました(快進撃) ゚Д゚ノノ”☆
一見、子どもを簡単なゲームに見えますが、隣国とのネゴシエーションありでとても難しく、いつの間にか1時間きっちり没頭していました。
終わってみると、現在行われている貿易の不平等性が垣間見え、Fair Tradeについて考えさせられるものでした。

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貿易ゲームにはまる参加者

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Fair Tradeによって輸入された製品

Sharearthはこのようなワークショップを開催して啓発活動を行う他、イベントなどでFair Trade製品を販売し広めています。
今は他の団体からの支援を得ながらではありますが、今後は実際に自分たちが現地に赴き、Fair Trade製品かどうかを見極めながら買い付けてくるようになりたいとのことでした。

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Sharearthの皆さん、お疲れ様でした!