6/28(日)、武雄市にある佐賀県下No.1、2、3の巨木である楠木を巡礼しました。
昼過ぎ、偶然手にした空き時間。
せっかくの機会、武雄市にある「川古の大楠」を見に行こうと思い立ち、いざカブ号で出発!
梅雨の合間の日差しを浴び、1時間かからず「川古の大楠」に到着しました。
No.1 川古の大楠
「川古の大楠」は、全国5番目の巨木にもランクインする。
あまりの大きさゆえに武雄から伊万里へ向かう国道498号線からはっきり眺められます。
しかし、来佐12年、間近に見たことがありませんでした。
間近にすれば、やはり圧倒するスケール感。
けれども、穏やかにたたずむ姿には、なんだか不思議と包容力を感じとりました。
当初の目的は達成!
でも、このまま帰るのも切なくなり、武雄市内で他にも点在する大楠の巨木巡りへ。
No.2 武雄の大楠
次にやってきたのは、県下2位の巨木「武雄の大楠」。
武雄市図書館の近くで、武雄神社のご神体でもあります。
武雄神社は、お城のように立派な石垣、かつ白い本殿で興味深かったです。
大楠へ続く小道を突き進むと、向こうからきた年配の男性に「踏ん張りの力強さが違うね!」と一声。
その場で方向転換、私は先導され大楠へ。
すると、何とも言えぬ幻想的な空間が広がっていました。
この日、3組の韓国人ツアー客を対応したというガイドさんは、「この葉っぱが揺れているあたりにエネルギーが集まってるよ」とか、「今、大楠がまだ青い葉を一枚落としたでしょ。これは歓迎の合図なんだよ」と、とても気さく。
神秘的な出来事や神社の成り立ち、夫婦のヒノキ、カメラのベストポジションに至るまで、マンツーマンで親切にご案内くださりました。
人懐っこい感じが素敵で、さながらヒト型パワースポットのようでした。
No.3 塚崎の大楠
最後は、「塚崎の大楠」。
武雄神社からほど近く、武雄市文化会館の裏山にあります。
入り口に案内板はありますが、まるでけものみち。
暮れかかってなおさら人気がなく、進むのに勇気がいりました。
奥までたどり着けば、何とも言えないたたずまい。
躍動感あふれ、まるで別の生き物のよう。
うろ(樹洞)は開かれていて、入り込めます。
樹皮に包まれたうろから空を見上げてみました。
全国にもランクインするようなクスノキが佐賀県の巨木トップ3を占めています。
1300年ほど前で奈良時代の「肥前国風土記」では、楠樹(クスノキ)の栄え繁る地であったことから「栄(さかえ)の国」と呼ばれるようになり、佐嘉(佐賀)となったとか。
クスノキは、大昔から佐賀の人々の生活とともにあり、親しまれてきたのかもしれません。
こうしている今も人の輪廻をただおだやかに見守ってくれています。