5月3日(水・祝)、佐賀市街なか交流広場(656広場/むつごろうひろば)にて、佐賀大学で自転車を取り扱う環境団体「チャリさがさいせい」(通称:チャリさ)が自転車の無料点検会を実施。
12時から15時までの3時間、新入生2名を含むメンバー15名で8台の自転車を点検し、簡単なメンテナンスは整備局メンバーが施しました。
自転車点検の様子
商店街は、あまり人通りがありませんでしたが、メンバーが看板を持って、自転車で通り過ぎようとしている人にも懸命に呼び込んでいました。
近隣の商店や方から自転車が持ち込まれ、さっそく受付。
点検時は、自転車点検用のカルテを見ながら、手分けして不良箇所がないかチェックします。
私が作成したカルテを今でも受け継いで使用してもらっているみたいです。
点検時に発見した軽微な不良箇所は、修理やメンテナンスを専門にしている整備局のメンバーが調整をします。
ブレーキワイヤーが切れてしまっている自転車も見受けられましたが、こちらではすぐに対処できないので、持ち主にできるだけ早く近隣の自転車店へ持ち込むように促しました。
自転車点検会を終え、チャリさ7代目代表の矢野 菜摘さんは、「新入生が活動に参加してくれたことで、先輩たちがやる気になっているようだった」とのこと。
先輩メンバーたちが自転車に向ける眼差しは、やはり私の目にもいつも以上に凛々しく写っていました。
チャリさとは?
チャリさは、普段、佐賀大学内を拠点にし、放置自転車の再生と販売、故障した自転車の修理を行っています。
しかし、これらの活動は、営利を主たる目的として活動しているのではありません。
チャリさ活動の背景
チャリさ活動開始以前の佐賀大学では、毎年600台以上もの放置自転車が鉄くず廃棄処分。
2009年後学期からこれらの自転車を全てチャリさが引き取り、修理して自転車として再び乗れる状態にして販売やレンタサイクルとして活用することで、環境負荷が少ない資源循環を目指し活動を立ち上げました。
以後、後輩たちに受け継がれて8年近く活動が続いています。
私がプレゼンしている様子。
※全国大学生環境活動コンテスト(ecocon2010)にて準グランプリ!
点検に取り組む理由
チャリさの活動は活動開始からすぐ、比較的に低価格で購入や修理ができる団体であるということが広まりました。
卒業などで不要になった自転車を引き取ることで放置自転車をなくそうという呼びかけ虚しく、依然としてなくならないままです。
また、低価格だからと言って自転車を買い替えていては、自転車を使い捨てにすることとも変わりません。
定期的なメンテナンスで末長く乗れて不必要な買い替えを防ぐこと、さらに放置しないよう啓発することを目的とし、佐賀大学内外で自転車の無料点検会を実施することになりました。
656広場では、NPO法人まちづくり機構ユマニテさがさんに協力していただき、毎年この時期に無料点検会を開催しています。
昨年(2016年)の無料点検の様子
チャリさ活動拠点はコチラ↓
※このポイントに再生工房の屋根付き駐輪場とプレハブがあります。