AQUA SOCIAL FES「有明海の漂着ごみを調べよう」

佐賀市の東与賀海岸で行われた
TOYOTA AQUA SOCIAL FES「有明海の漂着ごみを調べよう」に参加してきました~!^^
東与賀海岸は有明海の北端に位置し、泥質の干潟で特有の生き物に恵まれています。

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この赤みがかかった草はなんだかお分かりでしょうか?

答えは・・・

有明海沿岸に群生する希少種の「シチメンソウ(七面草)」です。
佐賀でバルーンフェスタが行われる秋が深まる頃になると、
この写真よりももっと真っ赤に染まってまさにシチメンチョウ(七面鳥)のようになります。
もちろん特有の赤い色合いや形状がシチメンチョウに似ることから名がついています。

この他、有明海には広く知られる「ムツゴロウ」や「シオマネキ」なんかも多く生息しております。

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<甘露煮にして美味しいムツゴロウ>

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<ガニ漬にして酒の肴にシオマネキ>

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2011年より全国各地で行われるAQUA SOCIAL FES
佐賀でも何度か開催されていましたが、参加したのは今回が初めてです。

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<広大な泥質干潟の東与賀海岸>

今年に入り、漂着ごみに関する長崎の事業である
「ボランツーリズム in 壱岐」(6月)と
「海ごみknights in 五島」(9月)に立て続けに参加しており、
これらが佐賀の有明海ならではな情況と比較ができれてたいへん興味深かいものでした^o^

外洋からの漂着ごみがほとんどないことが大きな特徴で、
漂着ごみは有明海内を反時計回りに巡る海流と上流からの川の流れに乗ってやってきます。
長崎に比べても少なくはありましたが、それでもさまざまな漂着ごみがありました。

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<剪定された木も放置されて流れ着く>

有機物であり本来分解されるものでありますが、
有明海特産の海苔網に悪さをする葦の枯枝も回収しました。
(格段にこちらが多かった)

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<シチメンソウにも悪さをする葦枝を回収>

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<回収した漂着ごみ:佐賀らしさが伺い知れます>

長崎なんかとは大きく異なるのは、
ぬめりべっとりとした泥で、漂着ごみを回収するのに一番苦労した点です。

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<泥もへばりついて大変重く>

東与賀海岸には自然観察会に幾度も、
仕事でも、デートでも来た場所でしたが、
初めて有明海の漂着ごみを考え、行動にしました。
今度、東与賀海岸に行く時はまた違った感覚で見ることになりそうです*´ω`*

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<シチメンソウは10月末に見ごろを迎える>

最後に、有明海の名誉のために・・・
長崎の壱岐や五島は海が青く透き通っていて綺麗でしたが、
有明海は全く異なっていて濁ったものです。
濁っているからと言って汚れているわけではありません。
海流で巻き上げられる細かい粒子の泥質だからこそのことです。
これあっての有明海特有な生態系です´・ω・`

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<数時間置いても沈殿しないくらい粒子が細かい>