日本語堪能な香港人ら、佐賀弁を学ぶ

「きゅーのしゃーは、きゃーのしゅー」
写真に写る香港人のみなさんが一番食いついた言葉です。

どんより梅雨のさなかの7月10日(月)、佐賀市市民活動プラザには香港人4名と日本人2名のそれぞれ学生さんが来館しました。
香港の学生さんは、10日間ほど来日していて佐賀弁を調査しているそうで、どうやら私に佐賀弁のことについて尋ねたいとのことでした。

今でも博多弁を話していると思っている私は、佐賀の歴史ほど佐賀弁に明るくありません。
博多区生まれで、13年前に佐賀にやって来た際、こんな近くにもかかわらずイントネーションや言葉の違いに衝撃を受けたことを覚えています。
「そいぎんた」(それじゃあ)などの佐賀弁、「こんな」を指す「こん」佐賀と「こん」博多、「こぎゃん」熊本について説明し、領地の変遷などによる歴史的背景と方言の分布について説明しました。

近くに居た30前半のプラザ職員に知っている佐賀弁を尋ねたところ、出るわ出るわ。
「ぎゃーけする」(風邪をひく)
「うっかんげる」(壊れる)
「ちゃーがつか」(恥ずかしい)
「すったんたぎする」(沸騰する)


さすがは、佐賀弁が色濃く残る佐賀西部の嬉野市民なればこそでした。

この一週間、大雨ばかりで良いことがなく、どんよりムード。
それでも、わざわざ日本に来て懸命に学び取ろうとしている香港人の皆さんに触れ、元気をもらいました。
ひと段落したら日本各地を散って旅するようで、中には青春18きっぷで九州から北海道へ、さらに最北端の稚内まで目指す強者も。
彼らの日本滞在が充実したものとなることを願ってやみません。

香港人4名と引率の日本人2名

きゅーのしゃーは、きゃーのしゅー

ちなみに、この標準語訳は「今日のおかずは、貝の汁」です。